
自分でリールをオーバーホール!自己理解が深まる4つの視点と新たな気づき
つりしろでは、リールを自分でメンテナンスすることをオススメしています。オススメする理由としては、もちろん「低価格で出来る」というのもありますが、それだけではありません。お店へオーバーホールをしてもらえれば、「確実にメンテナンスされリスクはない」です。しかし、自分が使っている「道具の構造」を知らずに釣りをすることになります。「道具の構造」を理解しなくても、釣りについては影響無さそうですがそうではありません。カタログ値だけではない、自分に合っている道具選びが出来ることによって更なるレベルアップが出来るでしょう。
今回の解説は「リールのオーバーホールマニュアルではない」ので注意!

リールの自己理解が深まる4つの視点
リールをオーバーホールすると4つの視点の自己理解が深まります。リールを分解して組み立てる。洗浄とグリスアップする。それだけでも、知らなかった重要な視点に気が付くことになると思います。誰もが思っている代表的な例が下記。
一番勘違いが多いのは、
高いリール=巻き心地が良い
ではありません。
そんなことにならない為にも、リールを選ぶときに「巻き心地」で判断する以外の代表的な4つの視点をご紹介します。

リールの自己理解が深まる4つの視点
- リールの巻き心地は、どの部品が関わっているか?
- 異音・ガタツキはどこから発生しているか?
- どんな釣りをするとリールが汚れるのか?
- 高いリールと安いリールは、何が違うのか?
リールのオーバーホールに必要なアイテム
基本的なオーバーホールに必要な機材をピックアップしておきます。リールによっては、必要な機材は変わってくるのでお持ちのリールに合わせてご用意ください。
リールの分解に必要な工具
- ピンセット
- ドライバー
- 六角レンチ(0.89mm)【不必要なリールもあり】
- メガネレンチ

リールの洗浄・グリスアップに必要なアイテム
- 綿棒
- ペーパータオル
- パーツクリーナー
- グリス
- オイル
あると便利なアイテム
- ステンレストレー
- ベアリングリフレッシャー
下記アイテムは、分解後のリールのパーツを入れておくステンレストレーです。100均で入手可能ですので、購入をお勧めします。

リールのオーバーホールの手順について
リールをオーバーホールすることによって、リールの重要な4つについて理解できるようになると思います。知ってほしいのは、各工程で得られる「知識」部分について重要視してほしいという内容です。
オーバーホールの手順
- 各部品の取り外し
- 各部品の洗浄
- 各部品のグリスアップ
- 各部品の組み立て
オーバーホールの詳しい手順は、「文字」で説明するよりも「動画」を見てもらったほうが分かりやすいと思うので下記を参考にしてもらえればいいかと思います。
各部品の取り外し(汚れの種類によってどこが汚れるのか?)
リールの各部品の取り外しによって得られる知識は、「汚れの種類によってどこが汚れるのか?」です。釣りといっても、釣り場によって色々な状況が存在します。ここで知ってほしいのは、自分が通っている釣り場だと「リールのどの部分が汚れるのか?」です。つまり、その汚れる部分を強化していくのが「あなた自身の釣りに合ったリール」ということになるんですね。
ちなみに今回私のリールは、10年間使いまくっている「シマノ レアニウム12」です。サーフや河川でも使ったことがある、ヘビーユースのリールを初めて分解しています。



各部品の洗浄(錆などの腐食の確認とベアリングの状態確認)
リールの洗浄によって得られる知識は、「錆などの腐食の確認とベアリングの状態確認」です。ベアリングなどは、リールの動作に直結する重要な部品です。もし、ベアリングなどに錆がある場合は「リールの使い方」に注意しましょう。どの機種でも、使い方が悪ければベアリングに錆が発生してしまいます。今一度、リールの扱いを見直してみましょう。


各部品のグリスアップ(グリスとオイルの使い所と性質の理解でリール長持ち)
各部品のグリスアップによって得られる知識は、「グリスとオイルの使い所と性質の理解でリール長持ち」です。リールに使う潤滑剤の種類として大きく分けると「グリス」・「オイル」があります。それぞれの使う場所などを理解し、こまめにメンテナンスしてリールを長持ちさせましょう。


各部品の組み立て(巻き心地やガタツキの発生個所が分かる)
各部品の組み立てによって得られる知識は、「巻き心地やガタツキの発生個所が分かること」です。巻き心地自体は、ギアのクリアランスによって決まるケースが多いです。クリアランス自体は、調整可能な所なので色々試して巻き心地をアップさせましょう。あと、リールにはガタツキが必ず発生します。そのガタツキの発生場所を理解することによって、最小限の部品交換で元の動きに変えることも可能でしょう。一台一台特性がありますが、リールの性質上問題が出る箇所は、ほぼ同じような場所に発生すると思います。


最初は「壊れてもいいリール」からチャレンジするのがオススメ
一度でもオーバーホールを自分で経験するとリールへの考え方や確認ポイントが変わってきます。初めは失敗しても大丈夫なリールから試してみるのがいいと思います。思ったよりもオーバーホール自体は難しくないと感じるはずですよ。
その他のリールメンテナンス記事はこちら
投稿者プロフィール
