真実に迫る近代化の冬シーバス対策とは?ポイントになるのは、2つのキーワードどルアー攻略
冬のシーバス対策は、2つの考え方が存在します。
冬のシーバス対策2つの考え方
- 「移動している」シーバスを狙うか?
- 「居ついている」シーバスを狙うか?
この考え方によって、「冬の釣れ方」が全く違ってくる。「どちらがよい」というわけではなく、どちらをイメージした釣行なのか?をはっきりと意識した釣行が必要なのだ。
今回は、
「年々変化している、釣りの環境を含め」対策
を考えていく。
2015年ごろから、1年通してシーバスの行動が大きく変わってきた。その行動も含め考えていく。
冬のシーバスは、産卵期。多くの鱸は、産卵場に移動する
冬の時期になると、多くのシーバスは「産卵場」へと移動する。
先ほども「2つのポイント」をお伝えしたが、この産卵場から移動する「個体」を狙うのか?産卵場に居る「個体」を狙うのか?で冬の釣り場が大きく変わるだろう。
今回は、冬のシーバス対策なので「産卵場へ移動する個体」の多くは「秋パターン」と呼ばれるシーバスの釣れ方になり「冬パターン」ではない。
しかし、冬に居ないはずのポイントにシーバスがいることも経験から知る人は、多いだろう。これは近年冬に成立するようになった「新パターン」だ。
そんな新パターンを含めた経験から、冬のシーバス対策に必要な考え方をお伝えしていく。
ベイトの数よりも冬は水温変化(高水温)に注目する
もっとも大切な考え方としては、冬のシーバス対策において一番重要なのが「水温」だ。
近年、環境問題でも話題に上がっているが「温排水」の存在。この存在が、昔は存在しなかった「冬の新パターン」の狙い方(釣れ方)が成立するのである。
ここで「よくある温排水の話だと思ったら大間違い」なので、よく見てください。
年々、温排水の「温度が上昇」していることを調査から分かってきた。みんなが知っている「温排水の温度」が最近変化しているのだ。特に河川の水量が減りやすい冬に大きな水温影響が出やすいこともわかってきた。
その結果、都市型河川が多くなっている現状から、「本来留まれないポイント」に「冬に温排水の影響」で留まるケースが確認されている。
イメージだと「温排水の周りだけ影響がある」と思われがちだが、冬の温排水は数キロ~数十キロの下流まで水温上昇が認められている研究結果もある。
つまり、冬のシーバス対策で注意を払うべきポイントは「温排水」という点と、人工的に温排水が発生している関係で「365日水温が変わる」という点だ。
特に、冬の夜間の温排水の「有無」は劇的な釣果の差が発生することも少なくない。
話は変わるが釣果につながる冬のルアーフィッシング防寒対策
寒くて釣りに集中できないと、元も子もない。防寒対策をしっかりしよう。
冬に移動しているシーバスを狙うポイントとは?
先ほど「水温変化」に注意とお伝えしたが、「冬に移動しているシーバス」を狙うとしたらここがポイントになる。
冬の移動しているシーバスの個体は、基本的に「アフター(産卵後)」と捉えていいだろう。
アフター個体のシーバスは、少しでも「環境がよいエリア」へと移動する。それは、「ベイト」が多いエリアではなく「体力を使わない」エリアである。
産卵後の本格的な体力回復は、「春シーズン」に行われ「冬シーズン」は「そもそも餌が少ない」ことをシーバスが知っているからだ。
そうなると、昔から定番の「海の深い場所」が第一候補になるが、近年では温排水の影響で「河川・運河」も十分に成立する場所へと変わってきた。
このような状況からも、「新規ポイント」は年々増加している。全体のシーバスの個体数は、同じと考えたら新規ポイント増加によりシーバスは分散されていると考えるのが一般的だろう。
実は、冬のシャローなどでも「シーバスゲームが成立」している。これは、冬のシャローがキモじゃなく温排水の影響だ。水温をチェックすれば、一目瞭然。
そんな状況からも、「今までのポイント」には固執せず「冬の新規ポイントが増えている」という認識で挑んだ方が「釣りがうまくなる」こと間違いなし。
水温が低下する冬は、シーバスにどんなルアーが有効か?
冬に移動している個体を対策するルアーは、「ボトムから縦に動く」もしくは「スローに動かせる」のがポイントになるだろう。
アフター状態の鱸は、「捕食にギャンブルを求めない」。つまり、「捕食に確実性」を求めてくる。
そうすると、捕食しやすい「ボトムから縦に動く」ワーム系やバイブレーション。
あとは、ミノーなどをスロー(よく言われるデットスロー)で泳ぐルアーが必須となるだろう。
ガイア エリア10
邪道 スーサン
ダイワ ミニエント
コアマン VJ-16
冬に居ついているシーバスを狙うポイントとは?
これは、意外と簡単な話だ。もうお分かりだと思うが「産卵場付近」が冬の居付きの場所となる。
しかも、産卵場には多くの鱸が集まっている為、非常に確立も高くサイズもデカい。
具体的な場所は、「干潟」になりしかも、ディープが近い干潟が好条件となる。
このような条件では、釣り方がある程度決まっており「ウェーディング」が必須となる。
ウェーディング?と聞いて分からない方は、冬の鱸の狙い方をあまり知らない方であろう。
簡単に説明すると、「デカい長靴」をはいて水の中で釣りをする方法。
陸からは狙えない場所で、釣りを出来るメリットがあるが釣りの中でも危険も高い方法だ。
つまり、ある程度危険を覚悟しないと陸からは「産卵場」へは行けない。しかも、冬となれば水温は低く更に危険性が増す。
よってこの釣りをするのは、「上級者向け」となる。上級者とは、「釣り歴」が長いことをいうわけではなく「その釣り場を熟知」し、「海の特性を知り」、「諦めることを知っている」人のことを言う。
「魚を釣りたい」という気持ちが強いのは、「上級者」ではない。気持ちが強いのは「初心者」の方だろう。悪い意味ではなく、それほど危険なのだ。
冬のウェーディングゲームに欠かせない防寒対策
ウェーディングで冬のシーバスゲームを楽しむためには、しっかりとした防寒対策が必要。下記のような釣りに集中できる装備を揃えるのも必要不可欠なことだ。
ウェーディングゲームの装備がしっかりしていない人などは、チャーターボートなどの方法もあるので、冬のシーズンは「ボートシーバス」も考えてみてもいいだろう。冬は、ボートでも「ランカークラス」がこのシーズンに釣れやすい。
冬の干潟では、どのようなシーバスルアーが有効か?
基本的には、大型ミノーが合っているだろう。産卵場の近くは、産卵前のシーバスが集まっている。捕食したがっている個体が多い為、アピール力とレンジが重要だ。
場所を考えると「小さい個体」を狙ってもしょうがない。「ボーズ覚悟」でデカい鱸だけを狙っていくつもりで釣りをした方が、良い魚に出会えるだろう。「アタリが無い」からと言って、弱気にならないで「強気で攻める」と意外と結果が早く出ることも少なくない。
BlueBlue ブローウィン!165F
アイマ ポッキー
ダイワ ガルバ
シマノ サイレントアサシン
冬シーバスは「考え方次第」。他の魚種やお休みにしたっていい
冬については、「何が何でも鱸を釣る」って考えなくてもいいと。それよりも、冬に楽しめる魚種で「釣力」を鍛えるのも大切。
意外と知られていないのが「一魚種だけをやっても、上達しない」こと。冬に色んな魚の行動を見ることで、「可能性」が見えてくる人も多いで色々楽しんでみてください。
とにかく釣りを楽しむためには、「色々体験」するのが一番ですね。
2020-2021冬のシーバス実釣記
釣り人の贅沢な趣味の時間をお届けしたく、編集長をやらせていただいています。
「フィッシングラボ」の管理者であり「つりしろ」の編集長でありますが、「釣り人」の魅力を存分にお届けできるように頑張ります!