
【河川の潮位変化攻略】日本全国河川で通用する大型シーバスを狙う方法。その2
ご紹介した方法で、いつもシーバスを狙っている河川の流れについては、把握できたのではないのでしょうか?
もうすでに、この攻略法を公開してから「ランカーシーバス」を上げたとの報告をいくつか貰っています。初ランカーなど、20件ぐらいはメールが来ました。
皆さんがランカーを釣れるようになったようで、公開した甲斐がありました。良かった。
今回は、皆さんが河川の流れについて分かるようになったので、その中でも釣れるタイミングとレンジについてご紹介したいと思います。
一番流れの基礎になる河川の「上げ下げ」原理
世界中どこでも、海には海面が上下動する「潮汐」が存在します。
その「潮汐」により海面が上昇した場合、海ではない河川も海面上昇の影響により、河川へ海水が入り込み流れが変わります。
海ではない河川も海面上昇の影響により、河川へ海水が入り込み流れ
(*図は、海面の上昇により河川へ海水が入り込むイメージです。)
ここまでは、前回と同じようなお話ですね。
ここからが重要です。
キーワードとしては、「海面上昇」。
つまり、河川の水位の上昇は「海面上昇」によって、起こっています。
河川を見ていると、「上げ」の時は流れが逆流しているので「海面上昇」のように感じにくいですが、原理としては「海面上昇」になります。
「塩水くさびの層」をイメージするのが大事
さらに重要になってくるのが、「海面上昇や下降」で河川に入ってきた海水は、「どこに存在するのか?」という点です。
淡水よりも海水は、塩が混ざっている分だけ比重が重いです。なのでボトム付近を海水は移動しています。
この海水のことを「塩水くさび」と呼びます。
重要なことなので、図で説明すると河川の淡水の下に「塩水くさび」と呼ばれる層ができます。この層が「海面上昇や下降」によって河川の水位を変化させます。
この「塩水くさび」の層は、淡水と海水濃度が大きく違うため、混ざり合わずにきれいな層が出来上がります。
塩水くさびの上の部分は、河川の流れによりボトム付近より下流になり、河川特有の水位変化が形成されます。
これで塩水くさびのイメージは、なんとなくできたのではないのでしょうか?
シーバスをどのように狙えばいいのか?ルアーのポジションは?
そうなんです。「塩水くさびの層」と「淡水の層」の境目に、多くのシーバスが着いて居るんです。
ということは、攻略イメージとしては「塩水くさびの層」をまずは狙うことです。そう、ボトム攻略です。
上げや下げで、「塩水くさびの層」がどのような比率になっているか?をイメージするだけでも、釣果が大きく変わってきます。
この時、「塩水くさびの層=比重が重い」と「塩水くさびの層=淡水と接している面は、斜めに断面がある」のイメージを大切にしてください。
ほら、ホームの河川が違って見えてきたんじゃ?ないでしょうか?
私が一番河川でのオススメ「干潮からの上げ」
けど、ランカーシーバスを狙うなら、「干潮からの上げ」をオススメする。
みなさん狙っているポイントに違いはあれど、当サイトの「水位情報」を見ればそのポイントの干潮が分かると思う。
そのから、「上げ」初めにボトム付近を狙ってみると面白い。
「塩水くさびの層」の先端にランカーシーバスが居る可能性が高いからだ。
決して、中途半端な時間はお勧めしない。
第2候補としては、「満潮からの下げ5分付近」。塩水くさびが下流へ通り過ぎる時間帯だ。この時間帯もランカーシーバスを狙いやすい。
注意点としては、どちらも「ランカーの時合いが短い」。
なので、よく水面を観察してほしい。「塩水くさびの層」が集中するときは、「潮目」・「淡水魚」・「ベイト」の動きが慌ただしくなる。
あとは、「水色」の変化。濁りやゴミが浮き上がるときが、「塩水くさびの層」に変化が出た時なのだ。
あとこの塩水くさびは、「小潮など」の時の方が上流まで影響する。上流になるにつれて、一旦イメージを切り替えないと無駄な潮周りで釣りをしている可能性が高くなるので、気を付けたほうが良い。また、台風などにより河川へ流入する水が増えると塩水くさびの層と混ざり合ったりもする。
この一瞬を逃さず、キャストできれば完璧。
河川攻略についての総括
今回は2回にわたって、ランカーシーバスの河川攻略について解説しました。
他のファクターは、ベイトによるパターンなどがありますが、魚のいるタイミングについては2回解説を読んでもらえれば十分かと思います。
逆にこの状況に合わないポイントは、見切ったほうがいいかもしれません。
これからも、皆さんの参考になる情報をお送りしていきたいと思いますので、一度実践してみることをお勧めしたいと思います。
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