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2008-9-19 17:36

マグロ跳びマダイ群れる 恵みの海-フィールドレポート(SHIZENCLUB)

マグロのナブラを追いつつ、ナブラ待ちの間は好調のマダイを狙う 左上)竜飛崎周辺のポイント。時間が経つにつれて遊漁船、プレジャーボート、マグロ漁船が入り混じり、かなりの混雑になった。右上)途中、大型マグロのナブラを追って北海道と津軽半島の中間付近まで船を走らせた。下)僚船のふじ丸から50kg級をヒットさせたとの連絡を受け近くに駆け付けると、ちょうどファイトの最中だった。しかし、残念ながらこのマグロは30m手前まで寄せたところでバレてしまったそうだ 山形のオフショアチーム・マーベルの縮彰さんらは9月14日、小泊沖でマグロを狙った。縮さんらは地元、酒田・飛島沖中心にマグロを狙うが、他地域へ足を伸ばすことも多い。竜飛周辺は日本海を北上したマグロの集まる実績の高い海域で、特に今季はマグロ漁のメッカといわれる大間沖を含めた津軽海峡一帯でトップクラスの好調っぷり。この日もマグロ狙いの遊魚者と漁業者が入り混じり、沖は大盛況だったそうだ。また、小泊沖はマダイ釣りでも良型が多い好釣り場。マグロのナブラを追う合間には、インチクやタイラバ(タイカブラ)のマダイも同時に楽しんだ。 縮さんらが乗船したのは北金ヶ沢漁港を母港とする光翔丸。この日は釣り場に近い停泊港である小泊港から出船した。マグロのナブラは日中に頻繁に起こり、午後にナブラが沸く状況のときは、船長から午後出船を薦められることもある。朝から出る場合も遅めに出船することが多いのだが、縮さんらは、「せっかく遠出するからにはタップリ釣りたい」ということで朝5時に出船したとのこと。まずは竜飛岬周辺のポイントへ向かい、インチクやタイラバで連日好調のマダイを狙いながらマグロのナブラを探すことにした。 潮の速い竜飛周辺のマダイ狙いには重量のあるインチクが効く インチクで釣った53cmのマダイ。小泊沖は今季もマダイが絶好調で、下写真の一番下は前の日に釣り上げられた75cm。時合いが来ると良型ばかりが次々釣れ続くことも多く、本格的に狙えばかなりの確率で70〜80cmに出会えるのが小泊のスゴいところなんだとか マグロはルアーの種類やサイズにかなりシビアな魚だ。ナブラが沸いてすぐのファーストキャストにはそれほどセレクティブではないのだが、すぐにスレて反応がなくなってしまう。1cmのサイズの違いがバイト数に大きく影響することもあるので、ルアーのサイズ、タイプを多く揃え、細かい使い分けが重要になる。トビウオパターンやイワシパターンといったベイトに合わせた種類の使い分けはもちろん、イワシボールの形やマグロの活性など、逐一変化する状況にルアーを合わせることが非常に大切なのだ。 対して、マダイのインチク、タイラバはゆっくり巻くだけでアタリがあり、さらに根魚や青物もいっしょに狙えるため、突き詰めれば奥深いものの、マグロに比べるとずいぶんと気楽に楽しめる。アクションはボトム付近のタダ巻きが中心。魚探の反応に合わせて底から中層まで探り、時合いがきて活性が上がれば、マダイ、根魚ともに連続ヒットすることが多い。ただし、竜飛崎周辺はタイラバが盛んな関東、関西のベイエリアに比べると潮流が速く、80gくらいまでのラインナップが中心のタイラバでは攻めづらいことも。海流が少しでも効いてくると120g以上の重いインチクの出番となるので、インチク用ロッドは比較的ヘビーなアクションのものを用意するといいそうだ。 跳ねるマグロのサイズが100kgを超すと、キャスティングゲームは終盤になる インチクやタイラバ(タイカブラ)ではマダイのほか、良型のメバルやアイナメ、ソイもヒットする。津軽海峡は潮流が複雑かつ速いので、100g以上の重めのサイズが重宝する マグロのナブラの沸くところはもともと魚の集まるポイントであることが多く、同じ場所でマダイも狙えるケースがほとんど。なのでこの日は、マグロをメインに狙いつつ、合間にマダイという感じで、交互に繰り返して攻めていた。そうしているうち、次第にマグロ狙いの船が周りに増え、プレッシャーのせいかナブラがほとんど沸かなくなったため、光翔丸は北海道と津軽半島の中間付近まで移動。すると、ここで先ほどまでのポイントに残っていた僚船のふじ丸から「50kg級ヒット!」の入電。結局このマグロはバレてしまったのだが、このときのナブラが当日最大規模だったそうで、「そこでそのまま投げてれば誰かしらにバイトがあっただろうって、船長といっしょに悔やみましたよ。でも、結果論として一番のチャンスを逃すことにはなってしまいましたが、動かなければマグロは釣れないし…難しいとこですよね」 縮さんたちはマグロを中心に追っていたためほとんどがどてら流し、船をポイントに立てる本格的なマダイ釣りはちょっとしかしなかったのだが、マダイは本来、まともに狙えば50cmをアベレージに10枚、20枚の釣果が望めるとのこと。前日13日も75cmが上がっており、マダイだけでも十分楽しめる。縮さんは、「この日も結構跳ねてたんですが、9月半ば以降、マグロは100kg、200kgという普通のキャスティングロッドではまず獲れないサイズが多くなるんです。そうなるととてもマグロには太刀打ちできませんから、これからは釣れるマダイをメインにするのが確実です。もちろん10〜50kgクラスの釣り頃のマグロもいるので、チャンスがあればマグロも狙って(笑)」

フィールドレポート(SHIZENCLUB)

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