カジキに脅えた

一生忘れられないと思う光景を見たので記録します。2013年6月23日、有漁丸でパヤオフィッシング。ターゲットはキハダマグロ。エサ釣り３名の友人と出航。台風４号後のうねりで海況は厳しく船の中で釣り人が飛び跳ねる状態が続きます。スタンディングの釣りはできない状態。しかも自分は釣行９時間中４時間は船酔いで死んだマグロ状態になってしまいました（涙）

パヤオも例年はマグロの釣り堀状態になるのですが、この２週間マグロの活性は高くないみたいで、寂しい反応でした。唯一、友人がパラシュート法で２２キロのキハダを上げました！

もっと写真撮りたかったのですが、船酔いと船の揺れが強すぎて帰港後しか撮れませんでした^^;

こんな厳しい釣行でしたが、一生忘れられない光景を目にしました。
最初のパヤオについて30分ぐらいのことです。船尾で釣りをしてた友人が『船底に大きなマグロが付いているっ！』と叫びます。えっつ？用心深いマグロが船にピッタリ寄り添うことは普通ありません。
なにかがいるっ！？マグロが何かを恐れて船に隠れようとしているのです。

あっつ！！！！

漁船の長さの半分もあろうかという青い影がウロウロしてますっ。
サメ？？

いや、カジキだっつ！！！　（下記写真は参考↓↓こんな感じだった）

巨大なカジキ（マリーン）だっつ！
水面下４，５メートルをウロウロしてます。

船長が『ルアー投げろっ！！』っとオレの方向いて叫びます。
（えっつ、オ、オレッ？^^;）
普通は一匹がけのカツオとかマグロを投げ込むのですが今日はまだ釣れてません。

みんなが『ルアーなげろっ！！』っとオレの方向いてひつこく叫びます。
（えっつ？　まじ投げるのっつ！？(>_<)）

ルアーキャスティングの用意をしていたのは自分しかいませんでした。しかも３本も。海が荒れすぎて出番の無かったGTロッド２本、マグロロッド１本。リールはシマノ14000と6000番台。たしかに強い方のタックルはマグロ100kgまでうまくすれば耐えられる構成です。矛先が自分に回ってきたのはしょうが無い状態です（汗）

でも心の中でルアー投げるの躊躇してました。カジキ（マリーン）があまりにも大きいのです！！カジキ100kgクラスがスピニングタックルで釣れるとの報告はありますが何時間もかかるし。しかもこのカジキは200kgどころか300kgでは！？！？　大きすぎる。。。しかも心の底からジーーーんと来る畏敬の念というかオーラを発信してくるのです。今回と同じような状況で116kg以上のカジキを、スタンディングで、スピニングリールで、2時間半の死闘の末釣り上げた方のブログをつい先日読んだばかり。でもそのカジキのたぶん倍以上あるよ。。。

この間数十秒。あんまりみんなが投げろと言うので^_^; ツナロッドにステラ14000XG、PE5号350m、リーダー130Lb、オシアヘッドディップ 175F AR-C 97gを投げ込みます。こ、こわくてカジキから離れたところに投げ込んでしまう自分。反応なし。もしガバッと来たら船長はエンジン全開でカジキを追ってくれるよね^^; 一気に500m以上走り逃げるというカジキ。自分が海に引きずり込まれる？、タックルごとなくなる？ステラ買ったばかりなのに・・（大汗）。だんだん近くに投げ込んでみる。ルアーアクションも加えてみる。反応なし。結局、５，６回キャストするもオシアヘッドディップにはまったく反応しませんでした。残念と言うより正直ホッとした感じ。シンキングに取り替える余裕はなし。やがて真っ青なカジキはユラユラ～スーーーっと消えていきました。

その後、カジキのせいでマグロは釣れず移動。なんか巨大なカジキ（マリーン）の霊に取り憑かれたか、急に船酔い状態になり、ほんとんど寝たっきりの釣行になりました。夢にあの大きな大きな真っ青なマリーンのユラユラとした姿が何回も何回もでてきました。
http://blog.livedoor.jp/orca385/lite/archives/51439580.html